recovery

各性病が完治するか否かについて

HOME > 各性病が完治するか否かについて

治療によってほとんどの性感染症は完治が見込めます

ほとんどの性感染症は完治が見込めます

ほとんどの場合において、性感染症(性病)はきちんとした治療を受けることで完治が見込めます。治療も基本的には薬の内服によって行いますので、大掛かりな手術が必要となることはほぼなく、治療期間も数週間から数か月程度で済むことがほとんどです。
しかし、性感染症の多くは自然治癒しません。治療をせずに放置すると、症状の悪化やパートナーへの感染を招いてしまいます。性感染症の疑いがある際には、できるだけ早く医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしてください。

たとえ完治しなくても心配しないでください

医療技術は日々進歩しています。かつて「不治の病」とされた梅毒も、治療薬の進化によって現在では完治が見込める疾患です。しかし、性感染症の中には現代の技術でも体内から病原体を完全に排除できないものも存在します。その理由はさまざまですが、だからといって症状が治らない、普通の生活ができないというわけではありません。適切な治療を続けることでいつも通りの生活を送れるようになりますし、きちんと予防をすれば問題なく性行為が可能な場合もあります。

病気の完治にこだわるのではなく、「病気と上手に付き合っていくこと」が重要なのです。

体から病原体を排除できない性感染症の例

HIV・エイズ

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はエイズの原因となるウイルスです。体内に入ったウイルスを完全に除去することはできませんが、現在では薬によって日常生活に問題がない程度まで症状を抑えることが可能になっています。かつて「死の病」とされていたエイズですが、医療技術の進歩により、長期的な健康状態の維持ができるところまで来ているのです。

ヘルペス

ヘルペスウイルスは感染力が強く、一度感染するとウイルスを体内から排除することはできません、しかし、抗ウイルス薬の服用によって症状の緩和、発症期間の短縮が見込めます。症状は体調の影響を強く受けるため、体調管理によって発症を抑えることができます。

B型肝炎

B型肝炎のウイルスは、他の性感染症とは異なり自然治癒する場合がほとんどです。しかし、慢性化して生涯にわたって感染が続くケースも存在します。慢性化するとウイルスの除去が困難になりますが、抗ウイルス薬によって症状を抑えることは十分に可能です。

また、B型肝炎に有効なワクチンがありますので、ワクチン接種によって感染を予防することもできるようになっています。

完治後の再感染にご注意ください

性感染症の多くは治すことができますが、完治したとしても体は病原体への免疫を獲得しないことがほとんどです。そのため、治療後も同じ性感染症に再感染する可能性があります。性感染症の感染経路はさまざまですので、完治したからといって油断せず、常に予防の意識を持つことが重要です。

性感染症の治療中は感染を広げる行為を控えてください

性感染症の症状は治療によって軽快する場合がほとんどです。中には最初から症状がほとんど現れない場合もあります。しかし、症状がなくても体内に原因菌が存在していれば、他者に感染を広げる可能性があることに留意する必要があります。そのため、性感染症の治療中は医師の指示に従い、性感染症を広げるリスクがある行為は避けるようにしてください。
しかし、患者様によってさまざまな事情があるかと思います。大阪市中央区の谷町四丁目・谷町六丁目にあるミモザレディースクリニックでは、患者様の背景やお気持ちに寄り添った診療を心がけておりますので、性感染症の検査・治療によって生活やお仕事へ不都合が生じる場合には、ご遠慮なくご相談ください。

性感染症の治療中