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尖圭コンジローマ

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尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマの原因となるHPVは「ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス、HPV:human papilloma virus)」の略です。HPVには100種類以上の型が存在し、そのうち性器周辺に感染するものは40種類ほど存在します。その中には子宮頸がんや陰茎がんとの関連が指摘されており、現在ではHPVは「高リスク型」と「低リスク型」の2種類に分類されています。
このうち低リスク型HPVへの感染によって、性器周辺に特徴的なイボが生じるのが尖圭コンジローマの症状です。口にも感染することがあり、口内や唇周りにイボができることもあります。

症状

尖圭コンジローマの症状として特徴的なのは、性器や膣内、肛門にかけて現れるイボです。イボはピンクや茶褐色で、基本的に痛みはありませんが人によってはかゆみを感じることもあります。

放置すると徐々にイボは大きくなり、その数も増えていきます。進行するにつれイボの形状も変化していき、次第に「鶏のトサカ」「カリフラワー」と形容される尖った形状になっていきます。

  • 外性器・膣内・肛門にイボができる
  • イボのかゆみ
  • 時間経過とともにイボが大きくなる、数が増える
  • など

※痛みなどの自覚症状がないため、膣内のイボには気がつかないことが多いです

口内の症状

性器周辺と同様に口内にもイボが生じます。口内炎とは異なり、かゆみや痛みなどの症状がないのが特徴です。

感染経路

粘膜にできた小さな傷を通じてHPVが体内に侵入することで感染が広がります。HPVへの感染自体は比較的容易に起こり、性行為の経験がある女性であれば、多くの方が一度は感染するといわれています。

生じたイボには大量のHPVが含まれるため、症状が現れている状態での性行為は感染のリスクが高まります。また、HPVは性器周辺のさまざまな場所に存在しているため、コンドームで完全に感染を防ぐことは困難です。

潜伏期間

3週間~8か月程度(低リスク型)

診断・検査

尖圭コンジローマでは独特のイボが生じるのが特徴ですので、主に視診によってイボの有無や形状を確認することで診断します。

治療

塗り薬による治療、あるいは外科治療を行います。外科治療としては、以下の方法があげられます。

  • 電気メスによるイボの切除
  • 炭酸ガスレーザーによるイボの蒸散・焼灼
  • 液体窒素によるイボの凍結凝固

症状の再発について

HPVに感染しても、必ずしも尖圭コンジローマを発症するわけではありません。しかし、一度尖圭コンジローマを発症すると、治療しても体内からウイルスを完全に排除することはできません。再発を起こしやすいので、感染が疑われる場合にはきちんと治療を受けるようにしましょう。

症状の再発について