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B型肝炎・C型肝炎

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B型肝炎・C型肝炎とは

B型肝炎・C型肝炎とは

B型肝炎・C型肝炎は、ともにウイルス感染が原因で起こる肝炎(肝臓の疾患)です。肝炎ウイルスにはいくつかの種類があり、性行為によって感染するものとしてB・Cの2つの種類があります。 大阪市中央区の谷町四丁目・谷町六丁目にあるミモザレディースクリニックでは、B型・C型のウイルスに対する治療を行っています。どちらも慢性化する可能性がありますので、感染の疑いがある場合には診察を受けることをおすすめします。

B型肝炎

B型肝炎の原因となる「B型肝炎ウイルス(HBV)」は血液や体液を介して感染しますので、肝炎ウイルスの中でも性行為による感染が多いです。感染のタイミングや健康状態によっては一過性感染で済むこともありますが、生涯にわたって持続感染することもあります。また、母子感染が非常に多いのも特徴です。

B型肝炎は抗ウイルス薬による治療が可能なほか、ワクチン接種によって感染を予防することもできます。

C型肝炎

C型肝炎は「C型肝炎ウイルス(HCV)」に感染することによって起こる疾患で、HBV同様に性行為によって感染する可能性があります。一過性感染が多いHBVと異なり、HCVは慢性化しやすいのが特徴です。

C型肝炎に限りませんが、肝臓の症状は自覚症状に乏しいため、ウイルスに感染して慢性肝炎の状態になっていたとしても、自分では気づかないケースも珍しくありません。

現状では有効なワクチンがないためワクチン接種による予防はできません。

症状

B型肝炎

B型肝炎の症状は急性のものと慢性のものとに大別され、それぞれで発症時期や症状が異なります。

急性肝炎

感染から数か月ほどの潜伏期間を経た後、以下のような症状が現れます。大人になってからB型肝炎ウイルスに感染した場合は急性肝炎となることが多いです。

  • 発熱
  • 全身の倦怠感
  • 食欲不振
  • 吐き気・嘔吐
  • 褐色尿
  • 黄疸(皮膚が黄色くなる)
  • など
※稀に劇症肝炎(急性肝不全)を起こすことがあります。意識障害をはじめ、全身に障害を起こす危険がありますので、激しい症状に襲われた際はすぐに医療機関を受診してください

慢性肝炎

母子感染、あるいは乳幼児期に感染した場合は持続感染となり、ウイルスは体内に潜み続けます。出生後からしばらくの間は症状がありませんが、ある程度の年齢(10~30歳)になると一過性の強い肝炎の症状が起こります。その後、ウイルスは比較的おとなしい状態となり、大きな症状を引き起こすことなく体内に潜み続けます。

多くの場合において肝機能は安定したままですが、慢性肝炎へ移行するケースもあり、肝硬変や肝臓がんなどのリスクが高まります。

C型肝炎

HCVに感染しても急性肝炎になることは稀で、自覚症状に乏しいケースがほとんどです。しかし、慢性肝炎へ移行することもあり、さらに20~30年ほどの経過で肝硬変へと進行し、肝臓がんを合併するリスクが高まります。

感染経路

HBV・HCVともに血液を介しての感染が中心です。HBVは体液を介して感染するため、性行為によって感染する可能性があります。

一方、HCVが性行為で感染することは稀ですが、性器に傷がある状態での性行為や生理中の性行為によって感染する恐れがあります。粘膜に傷がつきやすいアナルセックスも感染のリスクを高めてしまうので注意が必要です。

潜伏期間

B型肝炎…1~6か月程度

C型肝炎…2週間~6か月程度

診断・検査

診察によってHBV・HCVへの感染が疑われる場合、血液検査によって感染の有無を調べます。

治療

B型肝炎

急性肝炎であれば基本的には特別な治療は行わず、体内からウイルスが自然消滅するのを待ちます。劇症肝炎による症状が命にかかわると判断した場合には、抗ウイルス薬などを用いて治療を行うこともあります。
慢性肝炎に移行している場合、体内のウイルスを完全に除去することはできません。そのため、抗ウイルス薬を用いてウイルスの増殖と肝炎を抑えることで治療を行います。
なお、B型肝炎には有効なワクチンがあるので、予防接種を行うことによる感染予防が期待できます。

治療

C型肝炎

主に抗ウイルス薬の内服によって治療を行います。HBVと異なり、HCVは体内からウイルスを除去することが可能ですが、稀に薬の効かないウイルスが存在するため注意が必要です。ウイルスの除去が難しい場合は肝庇護療法によって肝機能を正常に保ちます。

なお、現状ではHCVに対して有効なワクチンが見つかっていないため、ワクチン接種による予防はできません。