prevention
予防の方法
性感染症の予防について
性感染症(性病)に限った話ではありませんが、病気の治療と同じくらい、病気にならないように“予防すること”が大事です。性感染症への正しい知識を持ち、感染リスクのある行為を避けるようにしましょう。
しかし、性感染症はその名の通り“感染症”です。どれだけ気をつけていても感染のリスクは常にあるものとお考えください。また、ご自身が性感染症の感染源になってしまう可能性もあります。ご自身のお体を第一に考えるのはもちろんですが、「周りに感染を広げない」という視点も同じように大切にしてください。
コンドームの装着
コンドームの装着は性感染症予防における基本です。ご自身とパートナーの体を守るためにも、性行為の際はきちんと装着するようにしてください。しかし、コンドームを装着したからといって100%全ての性感染症を予防できるわけではありません。特に、性感染症の症状が現れている時や感染が疑われる時には性行為を避け、きちんと検査・治療を受けることが大事です。
コンドームの正しい使い方
1.コンドームを傷つけないように袋から丁寧に取り出す(使用期限に注意) 2.裏表を確認し、精液だまり(先端のふくらんだ部分)をつまんで空気を抜く 3.勃起した男性器の根元までしっかりと被せる 4.射精後は精液が漏れないようにすみやかにコンドームを外す※繰り返しの使用は厳禁です
ピルや膣外射精では性感染症は防げません
望まない妊娠を避けるための方法としてはピルや膣外射精などがよくあげられます。性感染症は性器同士の接触(粘膜接触)によって感染するため、これらでは性感染症を防ぐことはできません。きちんとコンドームを装着するようにしましょう。
なお、ピルには高い避妊効果がありますが、100%ではないことにご注意ください。また、そもそも膣外射精には避妊の効果がほとんどありません。
感染が疑われる場合は性行為を避ける
性行為による感染を防ぐためには、性的接触を避けることが最も確実な方法です。性感染症の症状が現れている時、あるいは感染が疑われる時には性行為を避け、きちんと検査・治療を受けることも大切な選択肢です。
性感染症への正しい知識を身につける
性感染症への正しい知識を身につけることも予防では重要です。性感染症について知らなければ、体の異常の原因が性感染症であることに気がつけません。原因が分からなければ適切な対策もできませんので、いたずらに症状の悪化や感染拡大を招くことになります。
しかし、誤った知識を身につけてしまうのも望ましくありません。性感染症を正しく知るために最も確実な方法は、医療機関を受診して医師に相談することです。
定期的に検査を受ける
性感染症は自覚症状が出ないことも多いため、予防してもいつの間にか感染しているケースがあります。無症状の場合は感染を自覚するのが困難なため、定期的に検査を受けることも予防に効果的です。
新しいパートナーができた時やパートナーとの結婚を考えた際に検査を受けて、性感染症の可能性を否定しておくと安心です。
ご自身やパートナーの大切な将来のために
性感染症は誰もが感染のリスクを抱えています。一時の感情による行動が、将来を大きく左右することもあります。ご自身の体とパートナーとの未来を守るためにも、性感染症についてきちんと知り、もしもの場合には正しく治療を受けるようにしましょう。